10月29日(日)
今日は16時からロック監督さん主催の現場見学が予定されていた。
予定時刻になり父と現場に行ったが、ロック監督さんはまだ来ていなかった。しばらくすると一台のオレンジの車がやってきた。運転していたのはカトちゃんだった。続いてやってきたのは王朝コーディネーターさん。次々に我が家を担当している人たちが集まり始めた。今日の現場見学は担当者、皆が大集合するらしい。私はてっきりロック監督さんだけかと思っていた。5分後、渋滞で遅れていたロック監督さんが到着し参加者全員が集まった。
ロック監督さんから今日の趣旨を聞き現場見学はスタートした。
まずはサブテーマの「ベランダの物干しの設置場所について」からである。
図面の設置位置では間隔が狭すぎて物干しとしての機能をはたさないため設置場所の変更が必要となっていた。
皆がベランダに出た。
ロック監督さんは物干しが設置できる壁位置を案内した。当初の場所は間隔が狭いことが問題であったが今回案内された場所は間隔がめちゃくちゃ広いような気がした。思わず「一般的な物干し本体の長さはどのくらい?」と聞いてしまった。すると王朝コーディネーターさんが即座に「一般的な物干しは3m50cmから4mくらいです。」と答えた。さすがエクステリアのプロである。物干しの長さも頭にちゃんと入っている。
ロック監督さんから案内された場所の間隔を図ると4m50cm。これでは特注の物干しが必要となってしまう。
どうしらたらよいものか・・・。皆、黙ってしまった。
ロック監督さんが「これは宿題にさせてください」という言葉でサブテーマは終了した。
次のテーマに入る前にロック監督さんにお願いすることがあった。
それは暗くなる前に話を出さなければならない事柄。でもなかなか言えずにモジモジしているとカトちゃんが「じゅんぺいさんは屋根を見たいそうですよ」と助け舟を出してくれた。私の今日の課題は「足場に上らせてもらうこと」だった。
この課題はカトちゃんも、王朝コーディネーターさんも知っていた。ロック監督さんの到着を待っている間、2人から「屋根、見れるといいですね。」言われていた。
私は数日前から足場に上る許可をもらうためのストーリーを練っていた。
それは・・・
ロック監督さんは「監督」という立場からストレートに足場に上りたいと言っても「危険ですから」と言われ×になることは間違いない。そこで今日はカーブで勝負しようと思いロック監督さんに「屋根を上からみたいのですが・・・。」と伝えようと思っていた。なぜなら屋根を上からみるためには足場に上ることが必須になるからである。多分「屋根を見たい」という要望は他のところでも出ているはずである。
カトちゃんの助け舟の言葉をかりてロック監督さんに「屋根を・・・」と訴えた。するとロック監督さんは頭をひねり「では・・・」といってベランダに即席踏み台を作り「どうぞ」と手を差しのべた。(ロック監督さんのほうが上手だった。)
足場に上るのは二度とないチャンス、ここで引き下がるわけには行かない。私は頭を横に振り「上から屋根を見下ろしたい。ちょうどあそこに行けば見えると思うのですが・・・」と足場を指差した。
するとロック監督さんは困ったモードであるスローな口調になった。そして「僕が写真とってきますらから・・・。」と言った。カーブで何度も勝負したもののロック監督さんの「責任」というと壁は屋根の高さよりもはるかに高くそれを乗り越えることはできなかった。
「責任」という壁の高さが判明し、私の足場への思いはこっぱみじんにくだけ散った。
カメラをロック監督さんに渡し、屋根を撮影してもらい私の課題は終了した。
