肉弾三勇士 (MyHome8)
8月16日(水)
お盆明け、大安吉日の今日からいよいよ解体工事がはじまる。
今朝、起きると父の姿がない。
家出もしたのか・・・。いやいや違う。彼は毎朝、散歩することが日課になっているため私が起きるときはいつもいない。
今日もいつものように出掛けたが今日の散歩コースは違うはず。
彼はきっと解体前の我が家に立ち寄るはずだと思った。
予想は的中。 
いつもより少し遅い時間、1枚の紙を片手に帰ってきた。
「引き出しにこんなものが残っていた」と1枚の紙を手渡した。
それには「肉弾三勇士」と書かれ3人の兵隊の肖像画と戦闘風景が書かれていた。
それは祖父のものだった。
彼曰く「戦時中に特攻隊が出かけていくときに持っていたものだ」と言った。
本当だろうか?戦時中のものであることに間違いないが…。
祖父の思い出として残しておくことにした。
180817

昨日は終戦記念日。
テレビでは戦時中のドラマなど多々放送している。
このような時期に「肉弾三勇士」がでてくる偶然に時は過ぎても忘れてはいけない出来事があるのだと言われているような気がした。
 
父の帰宅後、私もカメラを持って我が家に向かった。
玄関の鍵を開けた。鍵をあけるものこれが最後。ドアを開け、薄暗い家の中に入り、一部屋、一部屋、写真におさめた。
 
「ありがとう。お疲れ様。」
  
外からの風景も写真におさめた。
既に電気・ガスのメーターは外されケーブルテレビのコードも取り除かれていた。
アパートに戻り、出勤の準備をした。
手に塩を握り、いつもより少し早めの時間にアパートを出た。
通勤途中にある我が家に立ち寄った。
家の周りを歩きながら「ありがとう。お疲れ様。今後を見守ってね。」と言いながら握りしめていた塩をまき、我が家をあとにした。
 
解体開始まであと数時間。

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【2006/08/17 22:23 】 | マイホーム | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑

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