
8月13日。
我が家は狭い敷地ではあるが植木達が大勢、生息している。
考えてみるとこの植木達は私が生まれた頃から既にこの地に根づいていた。
春になると沢山の花を咲かせ、夏になると青々と葉を茂らせ、冬になると坊主になり・・・四季を感じさせてくれた木々達。
生きているものを切り刻んでしまうのは忍びないが今回の建替計画では全て伐採されることになっている。

計画途中は「つつじは・・・」と一部、残すことも考えたが諸事情により伐採することになった。しかし、引越しの日、なぜか今まで目にもとめなかった1本の木に目が止まった。
それは長年、我が家の神棚に飾られた榊の木だった。
父親が「最後に神棚に飾る・・・」と言いながら榊を切っている姿にジーンとくるものがあり、できればこの木だけは残したいと思った。
父親は大賛成。ハウスメーカーに連絡をしたところ「多分、問題はないでしょう。解体までに連絡します。」とのことだった。
13日、父親は解体するに葉が邪魔にならないようにと言って、おもいっきり葉を伐採し、丸坊主にしてしまった。
これで新しい葉は生えてくるのだろうか?
この伐採があだにならなければよいが、不安な気持ちが頭を過ぎる。
新旧両方の家を見守る予定の榊。
新しい家ができてからもすくすくと葉をつけ青々と育ってほしいものである。
そういえばこの榊、私の祖母が植えたものである。
なぜだかこのところ祖母のことがよく話題にでる。
先日、アパートの大家さんに挨拶にいったが偶然にもそこで祖母の話がでた。
どんな大家さんなのだろう?と思いながら尋ねたが大家さんは我が家のことをとてもよく知っていた。
もちろん私の存在も知っていた。
実は、祖母は昔その家でよくお豆を買っていたということであった。
「縁」とは本当に不思議なものである。