第44回 異例の決断
卒業証明書、受験者登録表を手に免許センターに向かった。
免許センターでは適性検査を行い、合格すれば晴れて運転免許証が交付される。
 
なぜ、免許センターで何をするのか?交付だけ?いやいやここで最後の試験を行うことになる。
免許を手にするには3つの試験がある。1つ目は適性試験、2つ目は学科試験、3つ目は技能試験である。この3つが合格することによって初めて免許を手にすることができるのだ。
私の場合、学科試験は普通免許を所持しているため免除、技能試験は先ほど受験した卒業検定となる。つまり今の時点で私は2つの試験をパスしていることになる。これから免許センターに行き最後の試験、適性試験を受けに行く。(ちなみに免許センターでの試験の順番は、適性、学科、技能である)
 
免許を持ってる方なら免許センターで必ず目の検査など行ったことがあると思うがあれはただ免許証に「眼鏡等」を記載するために検査をしているわけではない。免許における最初の適性試験を行っているのだ。もし検査にパスをしなければもちろん学科試験、技能試験を受験することさえできず、当然免許証は発行されない。(教習所を卒業しているため技能試験が免除されている)
 
免許センターでは適性試験を行うほか指定教習所で卒業した者への最後の試練が待っている。
「抽出」である。
抽出とは指定教習所を卒業した人を対象に数人の者がランダムに選ばれ、選ばれた人は試験場のコースで決められたコースを走行しなければならない。多分、卒業検定で行ったものと似たようなコースを走行するのであろう…。私の苦手としているクランク、一本橋も入っているに違いない。ちなみに抽出はランダムで行われるらしくどの人が抽出対象となるかは自動車学校にもわからない。
但し、この走行で上手く走れなくても個人的に技能試験の合格が取り消されることはない。「これじゃ駄目じゃないか!!」と怒られるのは個人ではなく卒業させた自動車学校であり、補修教習も学校側が責任を持って果たさなければならない。しかし、ある意味学校の代表として走るわけであるからそれを思うと緊張する。もう、緊張は沢山!!
とは言いながらも指定教習所で卒業した者は全員、抽出対象可能者である。
このため試験場にはヘルメット、グローブ、ブーツの3点セットを持参しなければならない。もちろん今日のような雨の場合はカッパも必要となる。
私の場合、これら全ては自動車学校のものをレンタルしていたため試験場には学校のものを借りていかなければならない・・・。
あたり前のことだが借りたものは返さなければならない。
となると…これから試験場に出掛け免許取得後また自動車学校に戻ることになる。実習期間中の貴重な休み。できることなら今日、ここに来るのはこれで最後にしたい。なら明日、出勤するときに持参すればよいのだが電車通勤をしているためこの3つを持ってくることはなかなか大変。できることなら身軽な状態で行き身軽な状態で帰ってきたいと思った。
 
そんな私に朗報が入った。
「今日は台風のため、もしかすると抽出はないかも…」
そういえば自動車学校でも台風の影響がでる前に卒業検定を終了させようと早目、早目に行っていた。先程までやんでいた雨も今は既に降っている。少しずつ台風がやってきそうな気配。
 
空をみながら「今日の抽出はない」と自分に言い聞かせ3点セットは持参せず試験場にいくことを決断した。
もし抽出にあたってしまったとしたら・・・。そのときはなんとかなるだとう。もしかしたら持っていないことを理由に抽出から外されるかもしれないとポジティブに考えた。
石橋を叩いて渡る性格である私にしては異例の決断だった。なぜこんな風になったのだろう?
もしかしたら2ヶ月におよぶ銀河の指導の影響かも…。
 
 
つづく…

テーマ:自動車教習所 - ジャンル:車・バイク

【2005/12/26 18:56 】 | 二輪体験記 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑

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