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いよいよ私の順番がやってきた。
私が使用する小型のバイクが用意された。バイクの後ろには水色の布が付いていた。 二輪検定の場合、検定員は二輪検定室から受験者の走行を観察するためわかりやすいように遠くからもすぐわかるように目印をつけているようだ。もちろん検定員だけではなくまわりの教習車にもこのバイクを只今、検定中、近寄らないように!!という意味もあるようだが…。 バイクに付いていた水色の布はまるで競馬の馬についているぜっけんのように見えた。 私は武豊のように奴(バイク)を上手に操ることができるだろうか…。 雨は降っていなかった。検定中、雨はなんとか持ちそうな雰囲気。天は私の見方をしてくれたと思った。 大きな深呼吸を3回。 後ろを振り返りパジェロ先生に手を上げた。顔には笑顔はなかった。 落ち着いてあの楽しかった教習のことを思い出しながら走ろうと思った。 エンジンをかけスタートした。 二輪棟コースを1周走り、本コースにいくため坂道を下った。坂道を下りながら教習4時限目のことを思い出した。この坂道ではじめてバランスをとることができたときのことを思い出した。 本コースに入るため一時停止し周りを確認した。運良く只今、休み時間。コース内には検定車以外の車両は走っていなかった。またしても天は私の見方をしてくれた。 第一課題は急制動。 課題の速度までアクセルを握りブレーキ開始場所で右手、右足のブレーキをかけた。バイクは停止場所前で止まった。次の課題に進んでよいの合図「青ランプ」が点灯した。第一課題がクリアした。 エンジンをかけ再スタートした。 合図をだし障害物をよけ第二課題、時速30km走行。短い距離で速度を上げるためアクセルをぐっと握り、ギアを変えた。30kmがでているかは速度計をみて確認。 課題速度がクリアしたら次は進路変更。万次郎から言われた車線変更するさいの注意事項を思い出した。「ハンドルは確認後にきること!!」万次郎に言われたとおり合図をだして後方確認後ハンドルをきって隣の車線へ移動した。 次は右折。この場所は万次郎から「おばちゃん走りに気をつけろ」と言われた場所。幸いにも休み時間で車は走っていないためおばちゃん走りになることはなかった。慌てることなく自分のペースで走ることができた。なかなか順調。 そして最大の難所がやってきた。 「クランク→踏切→S字」足の力具合に注意しながらクランクに入った。長靴のときよりもバイクとの一体感があり最後の教習のときよりも運転しやすい。少しふらついたが無事にクランクを通過することができた。踏切で一時停止して呼吸を整えた。踏切を通過しS字に入った。左合図を止めてそのまま右合図へ。ちょっと操作が遅れた気がしたが合図による1回のミスは減点対象外。気にせず走ることにした。 見通しの悪い交差点で一時停止。この先は一本橋まで合図に気をつける走行すること。自分に言い聞かせた。 本コースでの最終課題。坂道発進。 坂の中腹で止まった。後方を確認してアクセルを握った。 「ガックン」止まった。エンストした。えっ、ここで??想定外のエンストだった。でもエンストは特別減点項目、1回のエンストでは減点されないはず。動揺する気持ちを落ち着かせエンジンをかけた。再度、後方確認。アクセルを握った。ブレーキから足が離れた。えっ!!バイクは下がった。慌ててアクセルをふかしたが前に進まない。 なぜ、なぜ???頭の中が真っ白になったとき速度計のグリーンランプが目に入った。前に進まない理由がわかった。ギアがニュートラルになっていた。パジェロ先生から「中止です。」と言われるのではないかと思い冷や冷やしていた。 ギアをローに入れ。もう一度、深呼吸をした。後方を再度、確認して発進。アクセルを握り、ブレーキから足を離した。バイクは無事に発進した。前進してくれてよかったとほっとしたが、坂道での後退は逆行として減点される。半分、諦めモードになった。 そういえば普通自動車の免許を取るときも修了検定、卒業検定ともに大きなミスをして不合格になった。今回もそのじんくすを破ることができなかったと思った。 二輪棟コースに戻り最後の課題、一本橋の前に来た。どうせ落ちるのだから…と思いながらスタートした。一本橋は問題なく通過することができた。 心配していた難所(クランク、課題)は問題なくクリアしたが心配していなかった坂道で大ミス。脱落感のなかゴール地点に到着した。ギアをニュートラルにしてクラッチから手を離しバイクから下車した。 あっ!!エンジンを止めるのを忘れていた。想定外のミス。慌ててキーをまわしエンジンを止めた。もう最悪!!次の検定はいつ??と思いながらパジェロ先生に向かって終了の手を上げた。 つづく… |
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