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8月25日。いよいよ卒業検定の日がやってきた。
雨が降ったりやんだり…。気象庁の予報の通り台風は着実に静岡にむかっている。 ブーツとカッパを借りロビーで待っていた。8時30分になり放送が入った。 「本日検定予定の…」よく耳にする案内だが今日の放送はいつもと違っていた。 2階21教室に集合した。 決められた席に着席しゼッケンを渡された。いつもと違う色のゼッケンだった。 パジェロ先生よる検定説明が開始した。検定の開始の合図、検定課題、終了の合図まで説明が行われた。説明はパワーポイントを使っていた。パジェロ先生の説明とともに画面は変わっていくが時々、画面が止まることがある。パジェロ先生のクリック忘れ?と思ったがそうではなかった。説明に使われていたパワーポイントのファイルにはコース図や写真などが使われていた。コース図などのファイルは容量が大きくてパソコンの計算能力が説明についていけなかったのである。確かに投影用PCの性能はかなり低い。6年以上前に買った機器でCDもなく、OSはWin95。今は説明用の投影機器としてしか使っていないが当時はそれなりに活躍した機器であった。当然、価格も今の機器よりもはるかに高価であった。今では投影機器としても満足に動くことができないのだが…。PCサイクルの移り変わりの早さを感じながら、早々にPCの交換をしなければと思った。(機器の交換は予定していた)緊張しながらも仕事のことを考えていた。これはAB型の特徴(二重人格)であろうか…。 検定説明が終了し、カッパを着てブーツを履いてひじ、ひざパットをして二輪棟待合室に移動した。 私を検定する指導員がやってきた。 担当はパジェロ先生であった。パジェロ先生はとても真面目で礼儀正しい人である。車、バイクが大好きで家には数台の車両があると以前、話をしていた。 いつもは気軽に話すことができる好感度の良い先生だが今日はパジェロ先生の顔が別人に見えた。(ただ、私に余裕がないだけだっただが…) パジェロ先生が担当するのは私を含めて4人。その中で私は3番目に行うことになった。 4人を集めてパジェロ先生があらためて詳細な説明を行った いよいよ1人目の人の検定が始まった。 突然、トイレに行きたくなった。時間はあるかな?迷ったが検定中に余分なことに気を使うことは避けるべし。急いでトイレに行った。 トイレから戻り椅子に座っていた。 カッパを着ているせいか妙に蒸し暑い気がした。雨はふっていない。嵐の前の静けさ? カッパを脱いでもいいかもと思った。時間はあるかな?迷ったが着替えて慌てるよりゆとりのほうが大事。少しの蒸し暑さは我慢できると思いそのまま着ていることにした。 私の番までまだ時間があった。 外に出れば他の人の検定を見学することができる。しかし、そんなことをしていたら緊張が倍増しそう。おとなしく待合室の椅子に座ることにした。なんだかとても孤独だった。 椅子に座りながら緊張は更に増した。 緊張したときは…。学生の頃よくやったおまじない。手のひらに「人」を3回書いて、書いた字を飲み込む。周りに気づかれないように手のひらに「人」を3回書いた。誰も見ていないことを確認しそのまま飲み込んだ。1回では効果がなさそう。更に、もう一度、「人」を書いて飲み込んだ。更に… 多分、3回以上は飲み込んだと思う。 2番目の人が戻ってきた。 いよいよ私の順番がやってきた。 つづく… |
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