第36回 究極の選択
10時限目の教習が終了した。みきわめ判定まで残り1時限なのに前の時間ではクランクで100%のエンスト。これではみきわめ判定の○(合格)がもらえない。焦った。でも冷静に考えると今までこんなにひどいエンスト経験はない。やっぱり24.5センチの長靴がいけないのだと思った。
渋い顔の万次郎に長靴が悪いのだと伝えた。
しかし…
万次郎を始め、ちょろ先生も富士先生も口をそろえて「長靴なんて関係ないよ〜」と言った。
皆にそう言われるとそうなのかな〜とも思ったりした。でもあきらかにブーツのときよりも運転はしにくかった。
「普通の長靴ではない!!ブカブカ長靴なんだけど…」と再度、皆に話をした。しかし、皆の答は変わらなかった。こんなに口を揃えて言われると長靴が原因ではないのかも…とも思いはじめた。
再度、冷静になり前の時間を振り返った。
 
今までとは何かが違うはず…
長靴と…
そういえばバイクも違っていた。あのバイク、妙にブレーキの効きがよかったような…。
物だけのせいにしてはいけない!!
私自身の問題は…
運転音痴であるがゆえにきっと無意識のうちに必要ないところに力が入っているのかも…。
その上、エンストしてしまうことで余計に焦り更に力が入ってしまっていたのかも…
 
色々な問題点となりうる要素を洗い出した。
そして、出た結論は…
 
以前から常に余分な力が爪先に入っていたのではないか?。
前の時間に乗ったバイクは妙にブレーキの効きがよく今までの教習で乗ったバイクとは明らかに違い、2センチも大きい長靴がブレーキペダルに触れていただけでなく自分では気づかなかった余分な力を見事に感知し常にブレーキが踏まれた状態だったのだ。
 
きっとこれに違いない。万次郎に分析した結果を伝えた。
一緒に聞いていたちょろ先生が「そんなことはないよ〜」と冷たく言った。
ところが万次郎は「確かに二輪棟コースの検定使用バイク、フットブレーキの効きは良い。俺も乗ってびっくりした。」と言った。
分析した結果は間違ってはいなかった。私もなかなかわかっているじゃんと思った。
が…
かといって卒業検定のときブレーキの効きの悪いバイクで行うかは別の話。卒業検定では指定されたバイクで行わなければならない。
分析ができてもエンストを回避できるわけではない
更に検定を予定している8月25日の天候は…雨。
天気予報を何度みても雨の予報が変わることはなかった。その上にただの雨ではなく、台風直撃となっていた。
卒業検定は長靴で行うことが濃厚である。
ということは…前の時間と同じ状態で検定は受ける可能性が高いことに…。
 
どうしよう、不安で一杯になった。
どうして24.5センチの長靴しかないの?足が小さい人だっているのに…と叫びたかった。
よく熱をあてると収縮するも素材のものがあるがレンタル用の長靴もそのような素材であればいいのに…と思った。
 
前の時間に振っていた雨はやんでいた。
「次の時間はブーツでやる?」と万次郎が聞いてきた。
 
悩んだ…。
ブーツで教習したい。ブーツであれば前のようなエンストはないだろう。気持ちにもゆとりができる。
でも…卒業検定のときは長靴で行う可能性が高い。このままでは必ず卒業検定でエンストしてしまう。
ブーツと長靴両方を見ながら究極の選択をしなければならなかった。
(卒業検定を延期する選択肢も浮かんだ。しかし実習の関係上、延期は難しい。)
練習することができるのはあと1時間。
私はどうすればいいの??
 
結局、卒業検定当日を考え、もう一度、長靴で教習することにした。
24.5センチの長靴を履いた。やっぱりブカブカ。足のサイズも長靴の大きさも変わっていなかった。
と、そこに万次郎が長靴を持ってきた。
サイズは23.5センチ。
小さい長靴を万次郎が見つけてくれた。(前の時間は他の人が使っていたらしい…)
早速、履いてみた。少し大きいけど以前よりも足の遊びは少ない。
「長靴の大きさは関係ない」と万次郎は宣言していたものの気をつかってくれ探してきてくれたのだ。
いいとこあるじゃん万次郎・・・。
準備は整った。
これから最後の教習がスタートする。
 
 
つづく…

テーマ:自動車教習所 - ジャンル:車・バイク

【2005/12/14 18:34 】 | 二輪体験記 | コメント(1) | トラックバック(0) | page top↑

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