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11時限目の教習が開始した。前の時間に引き続きが万次郎が担当。
いつものように外周の慣らし走行をしてから二輪棟コースに行きに一本橋の練習をした。これだけ一本橋も練習するればそれなりに… 100%大丈夫とはいえないが7割位は落輪することなく走れるようになった。 苦手とするのは一本橋だけではない。 狭きくねくねした道。 クランク、S字も一本橋同様、苦手としている一つ。 クランクには外周から左折して入るが入る際のギア操作やスピード加減などなかなか難しい。 クランクに入ってもそこからのスピード加減がまた難しい。スピードが速いと曲がれないし、遅いとガクガクとバイクが悲鳴をあげる。毎回、毎回、綱渡りをしているような感覚で走っていた。とはいいながら脱輪やクランクの周りに置いてあるコーンを倒したことはなかった。 一本橋よりも難易度は低いのだと思う。 あとは私の自信だ。 クランク→踏切→S字を何度も練習していた。練習すれば自信がつくはずだが私の場合はちょっと違っていた。練習していたらクランクの入口がだんだん狭くなってくるような気がした。 気のせいだろうか…。気のせい、気のせいと自分に言い聞かせた。 しかし、練習すればするほど入口は狭くなっていった。 やっぱり狭くなっている。そう思いクランクに入ったときバイクはいつもより早いスピードがでていた。 思い切り前ブレーキをかけた。 バイクは止まった。そしてその次の瞬間、横に倒れた。もちろん乗っていた私もそのまま倒れた。頭が地面にぶつかり頭にゴーンという衝撃が走った。痛さはまったくなかったが「ゴーン」という音は頭に響きわたった。 「初ゴケ」 怪我はなかった。 ヘルメットの大切さを理解するとともにこのヘルメットは借り物だったことに気がついた。メットの傷は…とりあえず大丈夫のようだった。 倒れたバイクは起こさなければならない。思い切り力を入れたバイク起こそうとした。しかしバイクはビクともせず横たわっている。 万次郎の方を見た。万次郎は背を向けていた。 万次郎、こっち向け!!と心の中で叫んだが私の心の叫は万次郎ではなく斜め前にいたカイ先生に届いた。カイ先生は「大丈夫ですか?」と声をかけながら倒れたバイクを一緒に起こしてくれた。 バイクのエンジンをかけ残りのクランクを走り万次郎のもとに向かった。 万次郎は待ちくたびれていた。 「バイク倒れたんだよ!!バイク起こすの手伝ってよ!!冷たいなぁ〜」と万次郎に言った。 万次郎は「実際の道路で倒れたら誰も手伝ってくれないだろう。そしたら、どうするんだよ!!これも練習、練習。」と言った。 確かにそうだけど…。 初ゴケはヘルメットの大切さとバイクの重さを私に教えてくれた。 バイクも私も怪我することなく無事に初ゴケの体験は終了した。 つづく・・・ |
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