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8月4日。今日から2段階。
2段階の初回はシミュレータ。 シミュレータ教習終了後、実車の教習を続けて同じ指導員、同じ生徒同士で行う。今日は2時間連続して教習を行わなければならない。今日の指導員はのっぽ先生。 以前にのっぽ先生から「銀河のスパルタ教習でがんばっていますよね」と言われたことがあった。のっぽ先生はとても優しくソフト口調の先生。 10時限目の予鈴が鳴った。シミュレータ室にはのっぽ先生、もう一人の教習生と私の3人が揃った。挨拶後、のっぽ先生が自分がバイクの免許を取ったきっかけをはなし始めた。 「どうして皆さんはバイクの免許を取ろうと思ったのですか?」と質問した。 他の教習生が話をはじめた。「中型二輪の免許ととったら大型免許をとって、知り合いのハーレーでツーリングに…」と話をした。 私はやばいと思った。バイクを取ろうとした理由。確かにあるけれど… 「AT二輪がはじまって…」なんてことを言い始めたらきっと教習時間が終わってしまう。それにこんな理由で免許を取りに来る人もいないだろう。本当の理由は言えない。なんて言ったらいいだろう。私の頭の中は猛スピードでバイクを取ろうとした理由を考えていた。小学校の頃、授業で先生から順番に質問されるのを待っていたときの心境に近かった。 いよいよ私の番。のっぽ先生が聞いてきた。 「じゅんぺいさんは?」 答える理由がまとまっていなかった。 「う〜ん。気持ちよさそうな…」言葉に詰まった。のっぽ先生は笑いながら「そうなんですか・・・」と優しくフォローしてくれた。ほっとした。 その後、のっぽ先生は知り合いがバイクの事故で亡くなったと話をはじめた。思わず聞きいってしまった。うん、うん、そうだよね、バイクは自動車よりも危険。特に注意しないとねと純粋に思った。 でも、ふと・・・。ねぇねぇこの話、本当?この教習にはぴったりなんだけど…あまりにもうまく出来すぎているような気がした。これは演出?実話?どちらなのだろう?聞けば聞くほど真相が知りたくなった。あとで誰かにそっと聞いてみようと思った。 説明終了後、順番にシミュレータを使い走行した。 前回のシミュレータでは道を走ることができなかった。順番を待ちながら今日は大丈夫だろうかと思った。 私の番がやってきた。エンジンかけてロー…。いきなりエンジン音が響きわたった。やばいやばいアクセルを強く握ってしまった。少し緩め発進。無事に発進した。ギアを変速した。変速するたびにエンジン音が部屋中響きわたる。やばいやばいと心のなかで呟いた。今日はジャングルを走ることはなかったがもの凄いバックミュージック(ブオーン!!ブオーン!!)が流して終了した。 バイクから降り席に着いた。 やってしまったと思っていた私にのっぽ先生がフォローしてくれた。 「じゅんぺいさん、大丈夫ですよ。シミュレータは実車の感覚を違うので…。でも、クラッチを握るときはアクセルを戻してからにしましょうね。右の手を戻してから左の手を握る練習を1日100回、朝、晩しましょうね。」と笑いながらソフトタッチに言った。 顔も言葉も優しかったがのっぽ先生は私の運転音痴さ実感したようだった。そして隣にいた教習生も私の運転音痴さを見抜いたようだった。 次の時間はこの3人で実車の教習を行う。 「運転音痴でごめんなさい。次の時間は更に迷惑かけますがよろしくね。」と二人に心の中で謝った。 つづく… |
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