第9回 傷心の休み時間
1時限目は奴に完敗だった。手も足もでなかった。柔道なら一本負け。ボクシングならKO負け。
次の時間も教習を予定している。大丈夫だろうか…これからのことを考えると冷や汗がでた。
やはり入校したのは間違いだった。みのほど知らずのことをしてしまったと後悔した。
  
奴と戦う気力は失いつつあった。
  
傷心しきった休み時間。
なんとか落ちつきを取り戻そうと大きな深呼吸を数回。
落ちつけ落ちつけ、なんとかなるよ!!今、あったことは忘れよう。
自分に言い聞かせた。
  
知り合いの指導員から
「どうだった?」
と聞かれ
「う〜ん」言葉に詰まる。
皆、状況を察したようで多くは聞かなかった。
 
銀河が煙草から戻ってきた。
「次もよろしく」と笑って言った。
「しかたないなぁ〜。」苦笑いしていた。
次の時間の準備をはじめた。とそこに放送が入った。
「11時限目、二輪乗車予定……予約相談コーナーにお越し下さい。」
えっ、私の名前じゃん!!
 
(乗車券を決まりの時間までに発行していないと欠席の確認のため放送で呼び出しを行うことになっている。)
 
あまりに動揺して11時限目の乗車券を発行するのを忘れていた。というより、入校説明のとき「2時間連続で乗車する場合は2時間分乗車券を出力してから二輪実習室に行って下さい。」と言われことを忘れていた。
 
慌てて予約相談コーナーに行った。
担当者が笑って言った。
「電話しようかと思ったけど、とりあえず放送してみたよ。」
事務所の皆が笑っていた。真っ赤になりながら乗車券を発行した。
 
走って二輪自習室に戻った。
皆、準備を整え並んでいる。
私もその列に加わった。
 
あっ!!前の時間のこと忘れていた。
 
 つづく…

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【2005/11/07 18:30 】 | 二輪体験記 | コメント(2) | トラックバック(0) | page top↑

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